営業キロとは?実際の距離との違い・調べ方・乗りつぶしでの使い方
乗りつぶし記録をつくるなら、この内容をそのまま作れます(見本は無料)。
営業キロは、JRなどの鉄道会社が運賃や料金を計算するときに使う、駅と駅の間の距離です。実際の線路の長さ(実キロ)をもとに決めてありますが、いつも同じとは限りません。乗りつぶしの記録では、乗った区間の営業キロを足して「全体の何%を乗ったか」を出すのが一般的です。ここでは、営業キロのしくみと調べ方をまとめます。
営業キロ・実キロ・換算キロの違い
| 呼び方 | 意味 | 何に使うか |
|---|---|---|
| 営業キロ | 運賃・料金の計算に使う、駅と駅の間の距離 | 運賃や特急料金の計算。乗りつぶしの距離 |
| 実キロ | 実際の線路の長さ | 新幹線では「建設キロ」と呼ぶこともある |
| 換算キロ | 地方交通線の区間を、幹線と続けて乗ったときの運賃計算に使う、営業キロより長めのキロ | JR北海道・東日本・東海・西日本の運賃計算 |
| 擬制キロ | 換算キロと同じ考え方で、JR四国・JR九州が使うキロ | JR四国・九州の運賃計算 |
| 運賃計算キロ | 営業キロと換算キロ(擬制キロ)を足した、計算の上の距離 | 幹線と地方交通線を続けて乗るときの運賃 |
JRの線路は、国鉄の時代に「幹線」と「地方交通線」に分けられ、それぞれ運賃の基準が違います。地方交通線は利用が少ない線で、運賃を少し高くするために、営業キロより長い換算キロや擬制キロを使います。この区分は特急が走っているかどうかとは関係がありません。
乗りつぶしで使うのは営業キロです。換算キロや運賃計算キロは運賃を出すための数なので、距離の記録には向きません。
新幹線の営業キロが実際より長い理由
東海道新幹線の東京〜新大阪は、営業キロが552.6kmですが、実キロは515.4kmで、40km近く短くなっています。新幹線は在来線を助けるために作られた線なので、運賃も在来線と揃えるよう、並んで走る在来線と同じ営業キロにしてあるためです。そのおかげで、東京〜名古屋の新幹線経由の乗車券で、同じ区間の在来線にも乗れます。
一方で、並んで走っていた在来線がJRから切り離された区間では、新幹線も実キロに沿った営業キロになっています。北陸新幹線の金沢〜敦賀は、実キロ・営業キロとも125.1kmです。
乗りつぶしでは、新幹線と在来線は別の線路として数えるのがふつうです。営業キロで割合を出すと、新幹線は実際の距離より少し長めに数えることになりますが、多くの記録はこの数え方で揃えています。
区間の営業キロの調べ方
- 紙の時刻表:路線ごとの駅の一覧に、起点からの営業キロが載っています。2つの駅のキロを引き算すれば、その間の営業キロが出ます。路線をまとめて調べたいときにいちばん早い方法です。
- 乗換案内のサービス:経路を調べたときに、距離として営業キロを出すサービスがあります。1区間ずつ確かめたいときに向いています。
- 鉄道会社の資料:会社ごとの路線の一覧や営業キロを、会社のサイトで公開していることがあります。たとえばJR九州は、路線ごとの営業キロを一覧で出しています。
調べた営業キロは、路線や区間の名前と一緒に表に書き残しておくと、あとで割合を計算し直すときに困りません。
乗りつぶしの割合を出すときの注意
- 分母を決めておく:「JR全線」なのか「新幹線だけ」なのかで、同じ記録でも割合が大きく変わります。人と比べるときは、何を全体にしているかを添えます。
- 会社の境目で分ける:東海道本線のように、1本の線が複数の会社にまたがることがあります。会社ごとの割合を出したいなら、境目の駅で区間を分けて記録します。
- 路線の変化を反映する:新しい線の開業や廃止で、全体の距離は変わります。何年も記録を続けるなら、年に1回ほど全体の距離を見直すと正確になります。
主な50路線で割合を見る
ひとつずつ営業キロを調べて表を作るのは手間がかかります。乗りつぶし記録をつくるでは、JRの主な幹線・新幹線と大手私鉄の主な路線から選んだ50路線について、会社の境目で分けたおおよその営業キロをあらかじめ持っていて、乗った路線に印を付けるだけで、会社ごとと全体の割合をカードにします。50路線の中での目安なので、全線の正確な割合を出したいときは、上の方法で自分の表を作ってください。乗りつぶしのルールの決め方は乗りつぶしとは?にまとめました。