古い写真しかないときの遺影の作り方|写真の選び方、大きさ、集合写真から作るときの注意
古い写真の色を直すなら、この内容をそのまま作れます(見本は無料)。
遺影は、古い写真からでも作れます。葬儀社や写真店では、紙の写真を取り込んで、背景や服を整えて遺影にする作業をふつうに受けています。
古い写真を選ぶときに、いちばん大事なのは次の2つです。
- 顔が大きく写っていること
- 顔にピントが合っていること
色あせや、背景に人や物が写っていることは、あとから直せることが多いです。ピントのずれと、顔が小さすぎることは、あとから直すのが難しいです。
遺影の大きさ
遺影の大きさに決まりはありませんが、よく使われるのは次の大きさです。
| 使う場所 | よく使う大きさ | 実際の寸法 |
|---|---|---|
| 祭壇 | 四つ切、A4 | 四つ切は254×305mm、A4は210×297mm |
| 焼香台・葬儀のあとに家に飾る | L判、2L判、キャビネ | L判は89×127mm、2L判は127×178mm |
祭壇の遺影は、うしろの席からも顔が分かるように大きめにします。葬儀のあとは、仏壇の近くや部屋に小さめの写真を飾る家が多いです。
古い写真を選ぶときの順番
1. 顔の大きさで選ぶ
四つ切のような大きさに伸ばすと、元の写真の顔が小さいほど、ぼやけて見えます。集合写真で顔が爪の先ほどしかない写真は、どれだけ加工してもぼやけが残ります。
できるだけ、本人が1人か少人数で、顔が大きく写っている写真を選びます。迷ったときは、候補の写真を全部持って葬儀社や写真店に見てもらうと、使えるかどうかをその場で教えてもらえます。
2. ピントで選ぶ
ピントのずれや手ぶれは、あとから直すのが難しいです。顔の目元を見て、まつ毛や目の形がはっきりしている写真を選びます。
3. 表情と雰囲気で選ぶ
笑顔の写真でもかまいません。カメラ目線でなくても大丈夫です。家族や参列する人が覚えている、その人らしい顔を選びます。
4. 年代で選ぶ
亡くなる前5年以内くらいの写真が目安と言われます。ただ、入院が長かった場合などは、元気だったころの写真を選ぶ家も多いです。若いころの写真を使うと、参列する人が「誰だろう」と思うこともあるので、年が離れすぎていないかも考えます。
古い写真でよくある困りごと
色があせている・赤っぽい
古いカラー写真は、時間がたつと全体が赤っぽく、黄色っぽくなります。取り込んだデータの色と明るさを直せば、多くの場合は自然な色に近づきます。葬儀社や写真店に頼むときも、この作業はたいてい含まれています。
白黒しかない
白黒の写真のまま遺影にしてもかまいません。色を付けたいときは、写真店やAIの道具でカラー化することもできますが、服や肌の色が実際と違う色になることがあります。家族で色を確かめてから使います。
1人で写った写真がない
集合写真や、ほかの人と並んだ写真から、本人だけを切り出して遺影にできます。背景の人や物を消して、無地の背景に入れ替える加工がよく行われます。ただし、顔が小さい写真ほど、切り出したときにぼやけます。
服装が気になる
ふだん着の写真でもかまいません。趣味が分かる服や、その人らしい服の写真を選ぶこともできます。喪服や着物に入れ替える加工もできますが、その人らしくないと感じて選ばない家もあります。
スマホで撮った写真しかない
紙の写真をスマホで撮ってデータにした物でも、明るい場所で真上からきれいに撮れていれば使えます。光の映り込みや影があると目立つので、撮り直せるなら撮り直します。元の紙の写真があるなら、写真店に預けて取り込んでもらうほうが、きれいに仕上がります。
頼み先
| 頼み先 | 向いているとき |
|---|---|
| 葬儀社 | 葬儀の準備と一緒に頼みたい。急いでいる |
| 写真店・写真スタジオ | 修復や背景の入れ替えを細かく頼みたい |
| 自分で用意する | 写真がきれいで、色を少し直すだけでよい |
葬儀社に頼むときは、候補の写真を2〜3枚、元の紙の写真ごと渡します。「背景を消してほしい」「この写真の服のままで」など、希望を伝えておくと、やり取りが少なくすみます。
前もって準備しておく
遺影の写真選びは、亡くなってから短い時間で決めることが多く、慌ただしくなります。元気なうちに、本人と一緒に「この写真がいい」と選んでおいたり、誕生日や長寿のお祝いで写真を撮っておいたりすると、あとで迷いません。
色あせた写真の色を見てみる
古い写真の色を直すでは、入れた写真の色のかたよりと明るさを直して、直す前と後を並べた1枚か、直した後だけの1枚にできます。写真の下には、名前や生まれた年などの言葉を入れられます。いまは色と明るさを直せます。傷・ぼけを直したり、背景を入れ替えたりはできません。また、写真は処理のときに小さく縮めるので、祭壇用の四つ切のように大きく伸ばす遺影には向きません。法事で飾る写真や、葬儀社に頼む前に色を直すとどう見えるかを家族で確かめる用途に使ってください。
出典
- 遺影にふさわしい写真の選び方は?飾り方や選ぶ際の注意点を解説(HOME ALSOK研究所) 遺影の大きさ、選び方、加工でできること
- どうする遺影写真?生前準備?(All About) 集合写真から作るときのぼやけ、服装の入れ替え
- 印画紙サイズ(キヤノン) L判・2L判・四つ切の寸法